ダイレクト自動車保険2016売上げランキングの比較

日本におけるダイレクト自動車保険の歴史は、97年9月にアメリカンホームがリスク細分型の自動車保険を通販で販売開始したのが最初であり、98年1月のチューリッヒ、99年7月のアクサ損害保険、99年10月のソニー損保、00年6月の三井ダイレクト、01年3月のダイレクトライン(現在は日本興亜損保に売却され、そんぽ24に社名変更)、08年1月のSBI損保とまだ歴史は浅い。

そんなこともあってかダイレクト自動車保険会社の売上ランキングがわかるサイトをあまり見かけないので、ダイレクト自動車保険の売上額を比較してみる。

各社のディスクロージャー資料等を元に整理した。

ダイレクト自動車保険・元受正味保険料比較(単位:100万円)


ダイレクト自動車保険の売上げ推移

会社名 08年度 09年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度
アメリカンホーム 18,693 17,365 17,143 16,594 15,078 13,405 12,842
チューリッヒ 28,746 27,945 27,894 30,090 31,337 33,020 35,363
アクサダイレクト損保 29,339 30,689 33,271 35,261 38,136 40,824 44,235
ソニー損保 53,835 59,849 65,516 70,712 74,406 78,735 81,585
三井ダイレクト 29,388 32,054 32,688 33,830 34,735 34,998 34,483
そんぽ24 8,602 9,820 10,697 11,810 12,890 13,646 14,002
SBI損保 1,378 4,713 10,069 14,288 19,501 23,156 25,595
イーデザイン損保 - 1,100 2,831 5,140 10,407 14,086 16,713
セゾン自動車火災 8,651 8,202 7,755 7,990 10,893 13,329 17,404




会社名 00年度 01年度 02年度 03年度 04年度 05年度 06年度 07年度
アメリカンホーム 15,200 17,646 19,381 20,985 21,965 21,827 20,562 19,364
チューリッヒ 13,813 20,540 23,222 25,003 26,054 27,852 27,866 29,357
アクサダイレクト損保 2,825 5,284 7,299 11,134 14,546 18,539 22,506 26,045
ソニー損保 7,508 16,238 23,561 29,105 34,372 40,039 44,126 48,053
三井ダイレクト 884 3,765 8,263 12,426 15,871 18,422 22,460 26,196
そんぽ24 - 1,102 3,438 5,805 6,297 6,492 6,968 7,306
SBI損保 - - - - - - - 5
イーデザイン損保 - - - - - - - -
セゾン自動車火災 ND ND 12,241 10,863 10,077 9,728 9,386 8,952



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外資系ダイレクト損保3社の概況

2014年度の各社の売り上げランキングの概況をみてみる。

2016年4月からの老舗のアメリカンホームの新規募集中止はショッキングなニュースだ。
アメリカンホームは2005年度から10年連続の減収となり、ダイレクト8位まで転落してしまっていた。
特に2013年からの減収トレンドは止まらず、2000年当時の売り上げすら下回る状況である。
やはりというか、ついにアメリカンホームは2016年4月からの新規契約の申込受付を中止した。事実上の日本撤退ということだ。

チューリッヒも成長は鈍化している。
アクサダイレクトは順調に増やし、ソニー損保に次ぐダイレクト2位に成長しているが、2013年度の増収額をみると対前年割をしており以前のような勢いがなくなってきている。他社に数字を食われたということなのだろう。


国内系ダイレクト損保6社の概況


ソニー損保も一時の伸びと比べるとペースこそ落ちたが順調に増収は続き、1位の座を不動のものとしている。
ソニー損保は保険料水準だけを見れば、9社の中では高いといわれるにもかかわらず、これだけ長い期間売上げ1位になっていることは、広告宣伝の巧さだけでなく、消費者が自動車保険を保険料だけで選んでいない証拠であろう。


三井ダイレクトについては、2014年度で初めて対前年割れとなった。
アクサダイレクトと並んだ圧倒的な低価格戦略をとり、一時は2位まで伸びたが、SBI損保など低価格な保険料を武器にした会社の参入によって、契約の伸びはほぼ止まってしまった。
最近は以前ほど保険料の安さが目立たなくなっていることと、ポジション的にSBI損保とかぶっていることが影響しているのかもしれない。

そんぽ24は相変わらず低調だが地味に成長している。
ただ、なかなか損保ジャパン日本興亜グループという特徴を活かしきれていない。
損保ジャパン日本興亜グループには最近好調のセゾン自動車火災があるので、いずれ合併されるのかもしれない。


イーデザイン損保は、東京海上グループを全面に押し出している割に、上記のダイレクト自動車保険で最下位のポジションであるが、2012年、2013年の伸びはかなりのものである。 ただ、テレビCMを多く見かけるなど、広告宣伝費が収益面で負担となっているのではなかろうか。
2013年に発生した親会社の大規模な「東京海上の保険金不払い」が業績に影響を与えたのか、2014年の増収率は鈍化している。
SBI損保は、2008年1月に開業という後発組でアクサ同様の圧倒的な低価格戦略を取ってきていることから、順調に成長を続けている。
2015年3月期第1四半期業績において単年度黒字を達成する見込みだ。

セゾン自動車(おとなの自動車保険)もテレビCMが高年齢層に受けているのか、売り上げを順調に伸ばしている。
高齢者の契約を多く集めることが、今後収益にどのような影響を与えていくのか気になる。(高齢者は一般的に事故率が高いため)

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