自動車保険のロードサービス:拠点数・無料レッカー距離
多くの場合自動車保険契約そのものではないため、保険証券や契約の約款にロードサービスの内容が記載されるものではなく、あくまでもサービスとして提供されるものだ。
※セゾン(おとなの自動車保険)は保険契約の1つの特約(オプション)となっているため、サービスではなく「保険商品本体」である。
ここでは、ダイレクト自動車保険のロードサービスの中でも利用する可能性が高く、かつ保険会社間の差が大きいレッカーサービスの無料距離数を比較してみる。
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ロードサービス比較:出動拠点数 無料レッカー距離数
(2018年7月調べ)
会社名 | 出動拠点数 | 無料レッカー距離数(レッカー先を自分が指定する場合) | 無料レッカー距離数(レッカー先を保険会社が指定する場合) |
---|---|---|---|
チューリッヒ(一括見積サイト経由での申込) | 9,500 | 無料レッカー提供はなし | 無料レッカー提供はなし |
チューリッヒ(公式サイトでの申込) | 9,500 | 100キロまで | 距離制限なし |
アクサダイレクト | 9,385 | 35キロまで | 距離制限なし |
ソニー損保 | 9,000 | 150キロまで | 距離制限なし |
三井ダイレクト | 3,680 | 50キロまで(JAF加入者は65キロまで) | 距離制限なし |
SBI損保 | 3,680 | 50キロまで | 距離制限なし |
イーデザイン損保 | 13,000 | 60キロまで | 距離制限なし |
セゾン(おとなの自動車保険) | 13,000 | 無料レッカー提供はなし | 無料レッカー提供はなし |
JAF | 直営235 | 15キロまで | − |
チューリッヒは、インズウェブや価格.com、NTTイフなどの一括見積りサイト経由で申込んだ場合には、TVCMでやっているような無料ロードサービスは一切ないので注意が必要だ。
チューリッヒは、一括見積りサイトでは価格を安く見せるために「ネット専用自動車保険」というロードサービスが無料セットされていない商品を販売しているが、そのことに気づかず、テレビCMのような無料サービスを期待してしまうと痛い目にあう。
<テレビCMのようなロードサービスが必要な場合は、有料のオプションをつけるか、チューリッヒ社の公式サイトから加入する必要がある。ただし公式サイトで加入するとロードサービスが無料になる一方で保険料は一括見積りサイトの「ネット専用自動車保険」より高くなっている。
その他の会社は拠点数ではJAFを基準に考えると、最も数が少ない三井ダイレクトやSBI損保でも3,680とJAFを大きく上回っておりどの会社でも基本的には問題ないと思われる。
むしろ、無料のレッカー距離数が重要である。
一般的に無料距離数を超えた場合の1キロあたりの単価は600円程度であり、仮に10キロ超過すると6000円自己負担となってしまう。
無料の距離ではソニー損保がダントツの150キロまで、次いでチューリッヒが100キロまでとなっている。そしてイーデザインの60キロ、SBI損保、三井ダイレクトの50キロ、アクサ損害保険の35キロと続く。
なお、三井ダイレクトでは、契約者であってもJAFの会員は、原則JAFに取り次ぐことになっていることに注意が必要だ。その場合、JAFの距離と合わせて65キロまで無料になる。
JAF会員はJAFに取り次いで、基本料金や15キロまでの牽引料金を自社負担せずに済ませるやり方はうまい。
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「無料レッカーは距離無制限」に注意
ネット損保の自動車保険のロードサービスの無料レッカー距離を調べていて気がついたのだが、SBI損保とアクサダイレクトはウェブサイトで「距離無制限」とアピールしている。これは「保険会社が指定した修理工場にレッカーする場合」という条件付きとなっているもので、自分が普段から利用している自動車ディーラーや修理工場までレッカーしてもらいたい場合など「自分で指定した先へのレッカー」の場合は、35キロや50キロまでしか無料にならない。
SBI損保とアクサダイレクトは、他のネット損保と比べて無料レッカー距離が短いため、そこを目立たなくするために「距離無制限」という「保険会社が指定した修理工場にレッカーする場合」の距離をメインでアピールしている。
「保険会社が指定した修理工場」までのレッカーは、SBI損保やアクサダイレクトだけでなく、主要ネット損保はすべて「距離無制限」だ。
古い車だったり、車にこだわりがない人で、どんな修理工場で修理されようが構わないのであれば「保険会社指定の修理工場」にレッカーされることに抵抗はないだろうが、知らない修理工場で自分の車を修理されることに抵抗があるなら、「自分が指定した先への無料レッカー距離」に注目すべきだ。
ダイレクト自動車保険のロードサービスとJAFの違い
ダイレクトの自動車保険に加入し、ロードサービスがついてくるのであれば、JAFを退会すれば年会費が4,000円を削減できる。ほかにJAFとダイレクトの自動車保険のロードサービスの大きな違いがある。
[ネット損保のロードサービス]
「契約車両」が対象。運転者は誰でもOK。
降雪でスタックした場合の引き出し作業はノーマルタイヤのときだと対象外。
[JAF] 「JAF会員」が対象。JAF会員ならどの車を運転していてもOK。
降雪でスタックした場合の引き出し作業はノーマルタイヤのときでもサービス対象
要はJAFは契約者本人であれば、どの車を運転していても補償される(逆に、自分の車を他人が運転していた場合は補償されない)のに対し、ダイレクトの自動車保険の無料ロードサービスは、一般的に契約の「車」に補償がつくため、他人の車を運転している場合では補償されない(逆に、他人が自分の車を運転している場合でも補償される)。
この違いを理解することが大切である。
JAFのロードサービスは「人」についている補償
損保のロードサービスは「車」についている補償
ということを理解しておくと、JAFを解約すべきかどうするかの判断がしやすいと思う。
他人の車をよく借りて運転するのであればJAFをやめないほうがいい。
それと降雪時にノーマルタイヤ(サマータイヤ)でスタックした場合は、ネット損保のロードサービスは対応してくれないので注意しておきたい。
ノーマルタイヤでのスタックでも引き出し作業をしてくれるのは、JAFの強みだ。
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