ロードサービス 脱輪・落輪時の引き上げサービスの比較
その中で各社のサービススペックの違いを見ていて気がついたのが「脱輪(落輪)時の引き上げ作業」のサービススペックに各社大きな差があること。
よくあるのは「カーブを曲がりそこねて、側溝(どぶ)にタイヤがはまってしまうなケース」である。これを「脱輪(落輪)」と呼ぶ。
このように「脱輪(落輪)」した場合に、落差が大きくなければロープやジャッキで引き上げるが、引き上げが難しい場合はクレーン車で引き上げることもある。
ネット損保のロードサービスは、この「脱輪(落輪)」時に無料で引き上げ作業をしてくれる範囲が大きく異なる。
比較のポイントしては次の2点である。
そこで、ダイレクト自動車保険各社の「脱輪(落輪)」時の引き上げサービスを比較してみた。
ロードサービス比較:「脱輪(落輪)時の引き上げサービス
(2018年7月調べ)
会社名 | サービス有無 |
---|---|
チューリッヒ(一括見積りサイトでの申込) | △有料のオプション加入が必要 |
チューリッヒ(公式サイトでの申込) | 全輪OK・クレーンNG・金額制限なし |
アクサダイレクト | 3輪までOK・クレーンOK・金額制限なし |
ソニー損保 | 1輪までOK・クレーンNG・金額制限なし |
三井ダイレクト | 車体が路面に接している場合だけOK・クレーンNG・2万円まで |
SBI損保 | 3輪までOK・クレーンOK・金額制限なし |
イーデザイン損保 | 3輪までOK・クレーンNG・金額制限なし |
セゾン(おとなの自動車保険) | △有料のオプション加入が必要 |
少しわかりにくいが、「全輪OK・クレーンNG」のチューリッヒと、「3輪までOK・クレーンOK」のアクサダイレクト、SBI損保あたりがサービスが充実している。
主観だが、チューリッヒの「全輪OK」といっても、全輪が落ちるような場合は、ロープやジャッキでの引き上げは困難で、おそらくクレーン車が必要になるだろう。
そういった場合は、クレーンNGのチューリッヒよりも、「3輪までOK・クレーンOK」のアクサダイレクトとSBI損保のほうが実際には役に立つシーンが多いだろう。
イーデザイン損保は「3輪までOK・クレーンNG」という内容で、これは標準レベルのサービススペックと言えよう。
三井ダイレクトはわかりにくい。独自に「転落」という定義をして、これをサービス対象外としている。
著しくサービススペックが貧弱なのはソニー損保だ。
なんと「タイヤ1本まで」で「クレーンNG」である。
タイヤ3本まで無料なのが標準的だが、これを「1本まで」と制限している。おそらくコストセーブが目的だろうが、1本までに制限することで抑えられるコストはどれほどのものだろうか?
いざというときに困った顧客の役に立たないロードサービスでは困る。
レッカー距離などはダイレクト自動車保険の中で最高水準なのに、こういった細かいところでコストセーブをしているのはせこい。
まとめると個人的にはタイヤの本数よりも「クレーンOK」となっているほうが優先すべきスペックだと思う。
もちろん対象となるタイヤの本数は1本よりも3本。3本よりも全輪と多いに越したことはない。
チューリッヒ>アクサダイレクト=SBI損保>イーデザイン損保>三井ダイレクト>>>ソニー損保 という序列になる。
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