弁護士費用特約とは:ダイレクト自動車保険の補償内容

弁護士費用特約(弁護士特約)とは
最近は自動車保険の補償で、「弁護士費用特約(弁護士特約)」という特約(オプション)がある。
既存の損保が保険料単価アップを狙って開発したものである。

このような単価アップを狙った特約は、担当者すらどのような場合に支払われるかよくわかっていない重箱の隅をつついたようなものが多く、個人的にはあまり加入の必要性は感じていないのだが、この弁護士費用特約については、加入する価値が高い商品と思っている。

例えば、「信号待ちで停車していたところ追突された。」としよう。
このような0:100の被害事故では、実はどこの保険に加入していようが自分の保険会社は何もしてくれない。(相談くらいは乗ってくれると思うが)
そんな場合、百戦錬磨の相手保険会社と直接、自分自身で交渉ができるだろうか?

ほとんどの場合は、相手保険会社との交渉に不安があるはずだ。
交渉に不安がなくても、平日の日中に仕事をしているような方だと、保険会社と交渉する時間すらないはずだ。

こんな場合、弁護士に相手方との交渉を頼める特約がある。
それが「弁護士費用特約」である。

保険料もわずか年間数千円程度であり、法律や事故解決に自信がない方や、 保険会社の営業時間(月~金曜日の日中)に仕事をしている方などはぜひ加入することをオススメする。


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弁護士費用特約(弁護士特約)を比較


弁護士費用特約(弁護士特約)だが、ダイレクト自動車保険各社で微妙に補償内容が違うことをご存知だろうか?

実は、保険金が支払われる事故の種類が保険会社によって大きく異なっている。

主な比較ポイントとしては
・弁護士に交渉を委任したときの費用はいくらまで補償してもらえるか?
・弁護士に「法律相談」したときの費用は補償してもらえるか?
・補償範囲はどこまでか?(自動車事故の被害事故のみ/自動車事故以外の被害事故も対象) ・自動車事故以外の被害事故(歩行中に自転車に轢かれたときなど)も補償されるか? ・1台契約すれば、家族の車での被害事故もカバーされるか? の4つである。

以下にダイレクト自動車保険各社の弁護士費用特約の補償内容をまとめてみた。


被害事故の弁護士費用特約の補償内容比較
(2016年2月調べ)
会社名 弁護士費用 法律相談費用 補償範囲 家族の車での被害事故を補償するか
東京海上日動 300万円 弁護士費用300万円と別枠で10万円 自動車事故の被害事故のみ 1契約で家族の車もカバー
チューリッヒ(一括見積りサイト経由での申込) ×補償自体なし ×補償自体なし ×補償自体なし ×補償自体なし
チューリッヒ(公式サイトでの申込) 300万円 弁護士費用300万円と別枠で10万円 自動車事故の被害事故のみ 1契約で家族の車もカバー
アクサダイレクト損保 300万円 弁護士費用300万円と別枠で10万円 自動車事故以外の被害事故まで補償 1契約で家族の車もカバー
アメリカンホーム 300万円 弁護士費用300万円の範囲内かつ1万円まで 自動車事故の被害事故のみ 1契約で家族の車もカバー
ソニー損保 300万円 弁護士費用300万円と別枠で10万円 (自動車事故の被害事故のみ/自動車事故以外の被害事故も対象)を選択可 1契約で1台のみ補償
イーデザイン損保 300万円 (300万円)※1 自動車事故の被害事故のみ 1契約で家族の車もカバー
三井ダイレクト 300万円 別枠10万円 自動車事故の被害事故のみ 1契約で家族の車もカバー
そんぽ24 300万円 別枠10万円 自動車事故の被害事故のみ 1契約で家族の車もカバー
SBI損保 300万円 弁護士費用300万円の範囲内であれば限度なし 自動車事故の被害事故のみ 1契約で家族の車もカバー
イーデザイン損保 300万円 別枠10万円 自動車事故の被害事故のみ 1契約で家族の車もカバー
おとなの自動車保険(セゾン自動車火災) 300万円 別枠10万円 自動車事故の被害事故のみ 1契約で家族の車もカバー

以前は、補償の対象になる事故が「入院事故のみ」という保険会社もあったのだが、最近では物損被害についての請求についてもどこの保険会社も対象になっている。
差があるとすると、「自動車事故以外の被害事故」で弁護士費用が補償されるかどうかという点がある。
これについてはアクサダイレクトが補償範囲としている。例えば「自転車に衝突されてケガをさせられた」ときなど自動車事故以外の被害事故でも弁護士費用が補償される。
昨今、自転車事故で大きなケガを負った場合の賠償請求が話題になっているが、アクサダイレクトの弁護士特約なら、第三者の自転車にケガをさせられても補償されるので安心だ。

なお、ソニー損保は「自動車事故弁護士費用特約」と「日常事故解決費用特約」という2種類の弁護士特約があり、前者は自動車事故の被害事故のみ、後者が自動車事故以外の被害事故も補償されるので、保険料の差を比較して、希望の補償を選ぶといいだろう。(※)ただし、「日常事故解決費用特約」はなぜかネットでは選択できず、コールセンターに問い合わせする必要があるようだ。

その他のダイレクト損保各社の弁護士特約は「自動車事故の被害事故」に補償範囲を限定している。

なおチューリッヒは、インズウェブや価格.com、NTTイフなどの一括見積りサイト経由で申込んだ場合には、弁護士特約はセットできないので注意が必要だ。
チューリッヒは、一括見積りサイトでは価格を安く見せるために「ネット専用自動車保険」というロードサービスが無料セットされていない商品を販売しているが、 無料ロードサービスがないだけでなく、弁護士特約などいまや必須といえる特約(オプション)をセットすることができない。
弁護士特約などのオプションが必要な場合は、チューリッヒ社の公式サイトから加入する必要があるが、保険料は一括見積りサイトの「ネット専用自動車保険」より高くなっている。

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