ダイレクト自動車保険:事故対応ランキング2018

私は自動車保険の本質は、事故が起きたときの対応だと考えている。 事故経験のないカードライバーは、「どうせ事故なんて起こさない」という考えから事故対応を軽視しがちだが、事故の発生頻度は意外と多い。
ざっくりいうと、1年間のうち10%程度の自動車が物損事故を起こし、1%程度の自動車が人身事故を起こしている。

このため、私が自動車保険選びで最も重視すべきと思うのは「事故対応の品質がどうなのか」ということである。

ダイレクト自動車保険会社の事故対応の満足度ランキングがわかる比較サイトをあまり見かけないので、各種の事故対応満足度ランキングを比較してみる。

まずは、携帯電話キャリアの顧客満足度調査などで有名なJ.D.Power社の事故対応満足度調査ランキングから。
このランキングは、ダイレクト型自動車保険だけでなく、代理店型自動車保険を含めたランキングになっている。
このため、代理店型自動車保険と相対的に比較することができるため、参考として東京海上と損保ジャパンの大手2社を掲載した。
なお、「-」となっているのは評価ポイントが低いかサンプル数が少ないかためランキング外とされたものである。


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J.D.Power 自動車保険・事故対応満足度調査


J.D.パワーの自動車保険の事故対応ランキング
(2018年7月調べ)
会社名 2016年度 2017年度 2018年度 直近3年の平均順位
チューリッヒ 3位 1位 8位 4.0位
アクサダイレクト損保 7位 9位 11位 9.0位
ソニー損保 1位 3位 1位 1.7位
イーデザイン損保 10位 5位 5位 6.7位
三井ダイレクト 13位 10位 10位 11.0位
SBI損保 14位 12位 12位 12.7位
セゾン自動車火災 8位 7位 6位 7.0位
東京海上 6位 2位 2位 3.3位
損保ジャパン 4位 4位 4位 4.0位
会社名 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
チューリッヒ 2位 1位 3位 7位 8位 13位 7位 14位 13位 10位
アクサダイレクト損保 3位 14位 14位 15位 13位 16位 15位 15位
ソニー損保 1位 2位 1位 2位 3位 3位 8位 9位 5位 1位
イーデザイン損保 2位 7位 9位
三井ダイレクト 9位 4位 6位 6位 10位 9位 10位 12位 14位
SBI損保 16位 14位 15位 16位 16位
セゾン自動車火災 12位 9位 6位
東京海上 6位 5位 4位 4位 4位 7位 4位 7位 6位 8位
損保ジャパン 7位 7位 8位 8位 11位 11位 6位 11位 4位 9位

J.D.Power社の自動車保険・事故対応満足度のランキングは、2004年から毎年発表され、 自動車保険の満足度調査のオーソリティともいえるものとなってきている。
直近の2018年のJ.D.Power社が発表したニュースリリースから表を抜粋した。 JJDパワー事故対応ランキングのニュースリリースより
同社のランキング調査は、「事故対応満足度」と「総合満足度」の2つが発表されるのだが、 「総合満足度」は、各人によって異なる保険料の要素に大きく満足度が左右されるため、あまり自動車保険選択において意味を持つものとは思わない。

一方、自動車保険商品そのものの価値である「事故対応の満足度」に絞った同社のランキング調査は消費者にとって貴重な情報となる。

年によって順位の変動が大きい会社もあるため、直近3年の平均順位を出してみた。
それによると、ダイレクト自動車保険の事故対応満足度の上位はアメリカンホームとソニー損保。
代理店型の代表的存在の東京海上とともに上位グループをつくっている。

そこから少し間が空いて、イーデザイン損保とセゾン火災のダイレクト自動車保険2社と代理店型の東京海上、損保ジャパンがほぼ中位グループをつくっている。イーデザイン損保は東京海上グループだし、セゾン火災は損保ジャパングループなので、同じグループの会社はだいたい同じくらいのランキングとなった。
イーデザイン損保はここ3年、毎年ランキングが低下しているが、おそらく契約の伸びに対して、事故処理体制が追いついていないのだろう。

下位グループは三井ダイレクト、SBI損保、アクサダイレクト損保となった。
この3社は下位の常連になりつつある。

こうしてみると、ダイレクト自動車保険で保険料水準が低い会社は事故対応満足度が低く、保険料水準が高い会社は事故対応満足度が高いというように価格と事故対応力との相関関係がありそうに思えてくる。

これをさらに裏付けするのが「日経ビジネス アフターサービスランキング」である。

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日経ビジネス誌・アフターサービスランキング


日経ビジネスの自動車保険アフターサービスランキング
会社名 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 平均順位
チューリッヒ 6位 6位 8位 4位 6.0位
アクサ損保 11位 14位 9位 12位 11.7位
アメリカンホーム 8位 5位
ソニー損保 1位 1位 1位 1位 1.0位
イーデザイン損保 11位 5位 8.0位
三井ダイレクト 7位 10位 4位 9位 7.7位
そんぽ24
SBI損保 13位 11位 6位 13位 10.0位
セゾン自動車火災 12位 2位 7.0位
東京海上 4位 7位 5位 11位 7.7位
損保ジャパン 9位 9位 10位 7位 8.7位

日経ビジネスのアフターサービスランキングも、J.D.Power 自動車保険・事故対応満足度調査の傾向と似ている。 ソニー損保が1位を何年も続けダントツの強さをみせ、
アメホ、チューリッヒの外資2社が中位グループで続く。 次いで、セゾン、東京海上、三井ダイレクト、イーデザイン損保が中位グループ、
そしてここでもアクサダイレクト損保とSBI損保は下位グループとなっている。

セゾンは2013年が12位だったのが⇒2014年に2位となったが、どちらが本当の実力かは2015年のランキングを見てから判断したほうがよさそうだと思っていたのだが、なぜか日経ビジネス社は2015年はアフターサービスランキングを実施していない。
最後にオリコンの事故担当者の満足度ランキングを見てみよう。

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オリコン事故担当者満足度調査


オリコン自動車保険の事故担当者の対応ランキング

会社名 2015年度 2016年度 2018年度 直近3年の平均順位
チューリッヒ 8位 6位 4位 6.0位
アクサダイレクト 10位 10.0位
ソニー損保 1位 3位 2位 2.0位
イーデザイン損保 3位 2位 1位 2.0位
三井ダイレクト
SBI損保
セゾン自動車火災 10位 8位 8位 8.7位
東京海上 2位 4位 5位 3.7位
損保ジャパン 7位 7位 9位 7.7位
会社名 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度
チューリッヒ 2位 1位 1位 4位 1位 4位 4位
アクサダイレクト
ソニー損保 1位 2位 2位 3位 4位 2位 1位
イーデザイン損保 3位 1位 8位
三井ダイレクト 4位 3位 5位 10位 6位 8位
SBI損保
セゾン自動車火災 7位
東京海上 4位 3位 5位 5位 3位 2位
損保ジャパン 10位 9位


オリコンランキングを見ても、上位の顔ぶれと下位の顔ぶれはだいたい同じで、ソニー損保が強い。 東京海上もオリコン調査ではかなりの高ランクだ。

JDパワーのランキングではさほど高い評価ではなかったイーデザイン損保はオリコン調査では高評価だ。
セゾン(おとなの自動車保険)、チューリッヒは中間ランク。

アクサダイレクトはオリコンランキングで初めてランクインしたが、10位と最下位である。ただ、契約件数はそれなりに多いはずの三井ダイレクトやSBI損保がランク外ということを考えると、これら2社はアクサダイレクトの10位より低い評価なのだろう。


ざっとまとめると、3つの調査を並べてみると多少のばらつきはあるものの、事故対応の評判がよい自動車保険会社と、事故対応の評判がよくない自動車保険会社がどこなのかわかってくる。
特にダイレクト自動車保険では保険料水準との相関がありそうだ。保険料の安さで有名なダイレクト自動車保険会社は、おおむね事故対応の評価も高くない。

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