チューリッヒのテレビ電話サービスの私の評価

チューリッヒが1月12日自宅のPCを使った「テレビ電話」による、保険加入前の相談を始めると発表したと、1月14日に当ブログでお伝えしたが、サイトを見てわかる範囲の情報から私なりに解説することとする。

テレビ電話を実際に利用するには個人情報の登録をして「予約」をしなければならない。
その予約は、当日はできず、翌営業日以降となる。
インターネットで保険の加入検討において、ただオペレーターの顔を見るためだけのために、わざわざ予約をしなければならないというのは驚きだ。
「知りたいその場ですぐつながり、その場でオペレーターの顔が見られる」というのでなければ顧客価値は大きく低下する。
予約をして、わざわざ別の日にPCの前で電話を待つほど、一般人は暇ではない。

次に、このサービスの対象者が「加入検討者」であることだ。
相談内容に「事故対応相談」と掲げていながら、契約者で実際に事故を起こした場合は対象外となるようだ。
加入検討者にサービスを提供する前に、事故で不安な契約者にこういったサービスをまず提供するべきではなかろうか。
そもそもチューリッヒの事故対応のサービスセンター拠点数は4拠点と他の通販自動車保険と比べても少ないため、リアルでの契約者面談はまずできない。そのサービスセンター拠点の少なさを「テレビ電話」でカバーするというのであれば、面白い試みであると思うのだが。。。

利用可能時間帯についてもチューリッヒの考えが理解できない。
徐々にサービスを拡大するつもりなのかもしれないが、「平日の14:00~16:30」限定というのは、日中働いている人はまず利用することはできないであろう。
チューリッヒのような通販自動車保険会社は個人をターゲットとしており、平日は働いている人が多いはずだ。
本当にお客様の立場でサービスを提供する会社であれば、こういった利用可能時間帯の設定はありえない。

今回の「テレビ電話」サービスは結局のところ、「CARE」というブランドイメージを強化するための、「ネタ」としてやっているのではなかろうか?
CMや新聞広告などでのこのサービスを「ネタ」として使っていくのであろう。

せっかく通販ならではの面白いサービスと思ったのだが、使い方が間違っているというのが私の感想だ。

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