ソニー損保の自動車保険「くりこし割引」

ソニー損保が自動車保険で業界初となる「くりこし割引」を開始すると発表した。
年間走行距離によって、保険料に差をつけるリスク細分を取っている保険会社は通販系を中心に増えているが、特に代理店が介在する既存国内損保では、代理店が意図的に少ない年間走行距離区分に誘導することが多いため、フェアとはいえないことが多かった。

今回のソニー損保の「くりこし割引」は申告した年間走行距離区分より、実際に走った距離が少なかった場合、その余った分を翌年度の保険料から割り引くというものである。
余った距離を翌年に繰り越すものではないのがちょっとわかりにくいが、合理的な制度といえる。

走行距離によるリスク細分制度をとっている自動車保険は「契約の距離を超えてしまったら補償されないのではないか」という不安感があり、かといって、多目の区分で申し込むと損をするようなイメージがあるが、こういった制度があれば悩んだときには多目の区分で申告すればいい。

実際には契約の距離を超えてしまっても、追徴保険料を支払えば、補償には影響しないのだが、これまでは走行距離を気にしながら車を使うという面倒くささがあった。

いずれにしても、ソニー損保の「くりこし割引」は面白そうである。


自動車保険を損保社員が比較


<以下 ニュースリリース>
ソニー損害保険株式会社(社長:山本真一)は、自動車保険で、走らなかった距離分の保険料を翌年の保険料から割引く「くりこし割引」(☆)を業界初で開始します。これにより、お客様に今まで以上に納得感のある保険料で補償が提供できるようになります。

 今回開始するくりこし割引は、当社自動車保険のリスク細分項目のひとつである年間走行距離について、実際の年間走行距離が契約時に申告した距離よりも少なかった場合に、走らなかった距離分の保険料(*1)を翌年の自動車保険料から割引くもので、2004年11月28日から適用を開始します(*2)。

◆ 今まで以上に納得感のある保険料を実現
 ソニー損保の自動車保険は、いくつかのリスク細分項目のうち特に年間走行距離が保険料を決める重要な要素となっており、「自動車保険料は走る分だけ払う」という考え方が多くのお客様に受容れられています。
 一方、1年間の走行距離の予測が難しい、実際の走行距離が契約時の予測を下回ると必要以上に高い保険料を払うことになり納得感がない、といったご意見もお客様からいただいていました。

 こうしたお客様のご意見をふまえ、実際の年間走行距離が契約時に申告した距離より少なかった場合でも、継続する契約の保険料を割引くことで「実際に走った分だけ」の保険料となるようくりこし割引の仕組みを開発しました。くりこし割引の開始により、今まで以上にお客様に納得感のある保険料で補償が提供できるようになると考えています。


◆ビジネスモデル特許出願中
 くりこし割引は、継続契約手続の際に積算距離計(オドメーター)の数値をお客様から申告していただくだけで適用できるもので、専用機器搭載といったお客様の特別な負担を必要としない、ソニー損保が開発した画期的な仕組みです。この技術については、現在ビジネスモデル特許を出願しています。
kurikosi

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