対人賠償は「無制限」に入っている人がほとんどだと思うが、ときどき「本当にそんなに必要なのか?」と聞かれることがある。
一般的に一番損害賠償額が高くなるのは「死亡事故」と考えがちだが、それよりも「重度後遺障害」のほうが高額となることが多い。
それは、重度後遺障害では、被害者の介護費用が必要となり、また、生存していることから、死亡事故で行なわれる「生活費控除」もされないためである。
たとえば、2002年7月30日大阪地裁での判決では、植物状態となった被害者に2億1600万円の賠償を命じている。
このケースでもし加入している保険が「対人賠償・無制限」でなかったと想像すると恐ろしい。
保険料を節約するために、対人賠償「無制限」にしてない人がいるのであれば考え直して欲しい。