チューリッヒ バイク保険発売

チューリッヒ保険が11月2日よりバイク保険の販売を開始した。

通販自動車保険会社のバイク保険市場への参入は、2005年3月のアクサ損保を皮切りに、2005年8月の三井ダイレクト、そして今回のチューリッヒで3社目となる。

バイクは、保険料の単価が低い割に、バイク運転者自身が事故に遭うと、ケガの程度が大きくなりやすいため、バイク運転者自身のケガを補償する「人身傷害」や「搭乗者傷害」の損害率が高くなり、通販とはいえ、安い保険料設定は難しいのではないかと思っていた。

しかし相次ぐ通販社のバイク保険への参入を見ると、バイク保険はあくまでも自動車保険への「ドアノック商品」としての位置づけなのかもしれないと思えてきた。要は、安いバイク保険をきっかけに、メインの自動車保険の契約に結び付けていくといった戦略なのだろう。

ここで気になるのは通販最大手のソニー損保だが、今のところソニー損保は、バイク保険に参入してきていない。「バイク保険は儲からない」と判断しているのだろうか?それとも顧客ニーズがないと思っているのだろうか?

バイク保険の件だけではないのだが、最近のソニー損保を見ていると、多くの損保が扱っている商品であるにもかかわらず、ソニー損保ではその商品を取扱っていないというものが多い。
例えば、「35歳未満不担保」や「臨時運転者特約」がなかったりといったものである。
親会社のSONYが自社の独自規格にこだわりすぎて、市場競争で出遅れたものが多いように、ソニー損保も「おりても特約」のような「独自商品」をつくることばかり考えて、世間の顧客ニーズにあった商品を開発することを忘れているのではなかろうか。
ソニー損保は今でこそ業績が順調かもしれないが、顧客のニーズを踏まえた商品ラインナップを揃えられないようでは、近い将来ソニー損保から顧客離れがおきる気がする。


チューリッヒのバイク保険の話題に戻るが、どうでもいいことかもしれないが、ちょっと気になったことがある。

11月2日にチューリッヒのサイトでバイク保険の説明ページを見たが、発売開始日当日であるにもかかわらず「吉田さん」という男性のコメントと顔写真があった。

<サイトから抜粋>
趣味は週末のツーリングの吉田さん
「チューリッヒがバイク保険を発売したと聞いて、さっそく切り替えました。保険料も安くなったし、ロードサービスまで付いていて大満足です。これで週末のツーリングも安心して楽しむことが出来ます。」
(抜粋終わり)

もちろん本当の契約者のコメントであるはずがないと思うが、どこにもそのような注記はない。これを見た人の中には「本物のお客様の声」と思い込む人もいるかもしれない。
このような「自作自演」的な広告のやり方はどうかと思う。


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