チューリッヒ保険が自賠責保険の不正請求を行なっていたというスクープ記事が週間東洋経済に掲載された。
自賠責保険会社への提出書類の日付を改ざんし、数十件焼く300万円をだましとっていたということである。
しかも1担当者の犯罪ではなく、損害調査部のシニアマネージャーとその部下ら7人という組織ぐるみの犯罪であったことが明らかとなった。
組織ぐるみで保険金の不正請求を行なっていたこともさることながら、記事で驚かされたのは、チューリッヒの事故担当者の1人あたりの手持ちの未解決事故の件数である。
なんと国内大手損保の約2倍にあたる平均で320件で、多い担当者になると500件という。
関係者によると「担当者はただ追いまくられるような日々を過ごす」「『ケア』をうたい文句にしているが、『ケア』という言葉ほどチューリッヒに値しないものはない」という状態だそうだ。
会社側もこの事実を東洋経済の取材で認めているが、外部に今回の事実を公開しなかったのは、さらに悪質である。
既存国内損保でも、担当者によっては未解決事案が200件を超えることもあるが、やはり適切な契約者フォローができる件数としては120~130件程度だと個人的には思う。
以前からうわさでは、ものすごい件数を担当しているということは聞いてはいたが、事実とは。。。
今回の事件を考えると、チューリッヒの「顧客満足度調査1位」もうさんくさく思えてくる。
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