東京海上ダイレクト(イーデザイン損保)の本気度

東京海上のダイレクト損保であるイーデザイン損保について詳しい情報が知人から入った。(YさんThanks!!)

まず、事故処理拠点は
・東京サービスセンター(東京都新宿区)
・大阪サービスセンター(大阪市中央区)
の2ヵ所。

情報の出所は某転職情報サイト。

【損害サービス部門の紹介より】

東京海上グループの新会社が 『事故対応満足度No.1』を目指します。

もしものときの事故対応。
それは、保険契約が形になるところであり、私たちのサービスを
お客様に評価いただく場面。
私たちは新しい価値の損害保険を提唱する会社として
既存の枠にとらわれない損害サービスを築き
『事故対応満足度No.1』を目指していきます。


●新しいビジネスモデルの創造。
現代の情報通信技術の進化に呼応した満足度の高いサービスとは何か。
私たちはそれを徹底的に追求していきます。
モバイル・ネット技術を活用した先進的なサービスの実現。
私たちが目指すのは新たなビジネスモデルの損害保険会社です。


「事故対応満足度No.1を目指す」ということであれば、ポジションニングとして、ソニー損保の方向性に近い方向性を目指すということだろう。

ソニー損保は家電メーカーの「SONY」グループでありながら、いまだに携帯電話のGPSによるトラブル地点の通報サービスすらやっていないというだらしない状況だが、東京海上ダイレクトならば東京海上の損害サービス力に加えて、NTTグループのモバイル技術を活用すれば、画期的な事故対応サービスを産みだすかも知れない。

ちなみに、転職情報サイトの募集職種をみると、コールセンターも自前で西新宿につくり、事故処理拠点は東京・大阪の2拠点であることがわかる。

個人的には、携帯サイトだけでこじんまりと、東京海上日動の代理店を刺激しないように展開するものと思っていたが、想像以上に本腰を入れてダイレクト損保ビジネスに参入するようだ。


以下 転職情報サイトの募集職種

募集職種:
・ 損害サービス業務:事故の受付、対応、損害の確認、保険金支払等
・プロモーション:損害保険サービスのモバイル・インターネットサイトを中心とする営業活動
・ Webプロデューサー:損保ビジネスの営業展開の要となるホームページの企画・運営
・ コンプライアンス担当:主として社内のルール策定や法務業務を担当
・ コンタクトセンターマネジメント:研修、品質管理、コール管理
・ 事務設計:各種帳票・マニュアル等の作成管理・システム構築


しかし、年収水準は東京海上と比べると1/2~2/3くらいだ(推測)。

・474万円/30歳(主任)
・586万円/30歳(アシスタントマネージャー)
・882万円/38歳(マネージャー昇格時)

東京海上から出向で来ているメンバーの給料の1/2~2/3程度という低待遇で、優秀な人材が集まるのだろうか?
また、これだけの待遇差があって同じ職場で円滑なコミュニケーションが取れるだろうか?

おそらく、「頭を使う人」(東京海上からの出向者)と「身体を動かす人」(中途採用者)を明確に分けているのだろう。
中途採用者の資格は「専・短大卒以上」という、エリート集団の東京海上では考えられないほど条件が緩いものとなっていることが物語っている。

実は、東京海上のダイレクトへの参入というニュースを聞いてから、待遇や条件がよければ再び損保業界に戻ろうか(いったん損保業界からドロップアウトした人間を雇ってもらえるかどうかは疑問だが)とも思っていたのだが、「新しい会社の創業」どころか、東京海上そのものといってもよさそうな企業文化の香りがする。
これでは応募する気にすらならない。

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