ソニー損保 2005年度決算

ソニー損保が2006年5月24日に2005年度の決算を発表した。
自動車保険単独の契約件数はわからないが、分母がかなり大きくなってきているにもかかわらず収入保険料は対前期120%と順調な契約の伸びである。
ダイレクト損保では「3年連続売上1位」であるが、おそらく4年連続1位はほぼ間違いないだろう。

自動車保険の年齢条件や特約の商品ラインナップが他のダイレクトと比べると貧弱だが、そこが弱点といえば弱点だろう。
あとは、もともと通販の中ではロードサービスや事故対応のスペックは高いと評価しているのだが、開業当初からそれほどサービス内容や事故対応体制が変わっていないのが気になるところでもある。
他社が徐々にではあるがソニー損保にサービス内容や事故対応体制の面で追いつきつつあるがそういった他社の動向に無関心なのだろう。こういった慢心が落とし穴といえるかもしれない。

久々にここの会社のサイトを見たが、「お客様とソニー損保のコミュニケーションサイト」というのがいつの間にかオープンしている。
このサイトについてはいろいろと突っ込みどころと、評価のしがいがありそうなので、近いうちにコメントしたい。


自動車保険を損保社員が比較

<以下 ニュースリリースより>
業績の状況

◆ 正味収入保険料と保有契約数の増加

主力商品である自動車保険、ガン重点医療保険ともにご契約者数が着実に増加し、2006年3月期決算での正味収入保険料は45,278百万円(対前年同期比:約120%)となりました。自動車保険とガン重点医療保険を合わせた保有契約数は前年同期より約15万件増加して80万件を超えました。


◆ 経常損失・当期純損失の縮小

業務の効率化などにより正味事業費率は前年同期より約4ポイント改善の30.3%となった一方で、正味損害率は前年と同水準(52.3%)で推移したため、経常損失は前年同期より約20億円縮小して764百万円となりました。当期純損失は前年同期より約15億円縮小し441百万円となり、着実に黒字化に向けて伸展しています。また、ソニーグループの連結決算で適用している米国会計基準(*)では、2004年3月期決算で黒字化して以来、順調に黒字額を拡大しています。


◆ 諸比率について

正味事業費率と正味損害率を合算した率(コンバインドレシオ)は前年同期より約4ポイント改善し、82.5%でした。また、ソルベンシー・マージン比率は2006年3月末時点で976.1%となり、保険金の支払能力に問題がないとされる基準である200%を超える、十分な支払余力を保持しています。

2005年度の主なトピックス

●「ガン重点医療保険SURE<シュア>」の商品改定 (2005年5月) 

従来1タイプのみの販売だった終身型のガン重点医療保険商品について、保障を絞り保険料を低廉に設定した「SUREベーシック」と、保障が幅広く手厚い「SUREワイド」の2つのタイプに改定し、お客様の多様なニーズにお応えできるようにしました。


● 国内の損害保険会社初の「ISMS」「BS7799」の認証取得 (2005年5月)

保険商品のダイレクト販売を取扱う本社関連部門の業務および社内システムに関する企画・構築について、情報セキュリティマネジメントシステムの標準規格であるISMS適合性評価制度認証基準(Ver.2.0)、および、BS7799-Part2:2002の認証を取得しました。


● ウェブサイトの変更手続機能の充実 (2005年10月) 

ご契約後の引越しに伴う住所変更などの変更手続がインターネットでできるよう、ウェブサイトの手続きに関する機能を充実させ、顧客利便性向上を図りました。


● 顧客満足度のさらなる向上をめざした、「不満足度調査アンケート」開始と不満解消への取組み(通年)

「満足」と評価してくださったお客様にも、ご満足いただけていない点をあえてお伺いする「不満足度調査アンケート」を開始しました。お客様からご指摘いただいた点については改善策を検討し、顧客満足度のさらなる向上をめざして取組みを進めています。また、改善への取組状況については、担当者がウェブサイト(2006年4月新設の「お客様とソニー損保のコミュニケーションサイト」)で定期的に報告していきます。

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